毎日小学生新聞「仕事発見!」掲載分をご紹介します!

投稿日:2012年10月9日 


 

 

 

 

 

 

 

「起業」は、組織や企業に雇われず、自分で会社や事業を起こす働き方のこと。
「自分の人生を自分でプロデュースしたいという女性がふえています」と語る、
辻朋子さん(44)。経営者としての知識と経験を生かし、女性の起業をサポート
しています。(浜渦真子)

今日は東京でセミナー、明日は大阪で個別相談。「DearWOMAN」という
女性起業家の会をつくり、女性起業家コンサルタントとして活動する辻さんの
手帳は、たくさんのスケジュールで埋まっています。

「いまは会社で働いているが、いずれは起業したい」「趣味や資格を生かして
事業を立ち上げたい」と、辻さんのところに訪れる女性たちは、20代から
60代まださまざまです。

なぜ、起業を志す女性がふえているのか、辻さんはこう分析します。

「年々厳しくなる企業の雇用率、やっと就職しても思うように給料が上がらない
現実、若い世代のリストラなど、会社にいれば安泰という時代は過ぎました。
結婚しても゛夫は外で働き、妻は家を守る゛という家庭は少なくなっています。
そこで、自分の経験や趣味を生かして事業を起こし、自分でお金を稼ぎたいと
考える人がふえたのだと思います」

仕事がていねいでまじめ、コツコツと努力する、消費者の目線で物ごとを考え
られる、こまやかな感性をもつなど、「女性には起業家や経営者の資質がある」
と考える辻さん。一方、女性ならではの弱点が、起業を失敗させる原因にもなる
と言います。

「女性の多くが苦手意識をもつ、数字やお金の活用法、営業力、客観的なもの
の見方、分析力。これらが欠けていることによって失敗する例を数多く見てきました。
起業するのは簡単でも、商品やサービスを売り続け、成長・発展させていくのは
簡単ではありません」

両親が経営者という環境で育った辻さんは、幼いころから「社長になる」夢がありました。
得意な数学を生かして税理士事務所に就職し、多くの顧客や売り上げを獲得。
働きながら、起業の準備を始めます。

「どうやったら事業が成功し、存続していけるのか、社会の需要と供給、商品・サービス
の価値、営業の方法など、さまざまな面から分析し、何度も事業計画を練り直した」と
話す辻さん。2007年、39歳で念願の会社を設立し、収入や利益は年々ふえ続けています。

「起業の心がまえやお金の運用、仕組みづくりなどをサポートし、女性起業家を応援したい。
イキイキとした女性がふえれば、日本はもっと元気になるはず」と語る辻さん。

将来、どんな仕事をしたいか、どんな自分になりたいか。「小学生のうちに、自分の夢や
未来について考えておくことも大切です」と話していました。

Qどんな人が起業家に向いていますか?

Aまず、あいさつができる人。明るく元気な人。思いやりがある人。行動力があり前向きな人。
その場に合ったマナーやふるまいができる人。社会のできごとやニュースに関心をもち、
きちんと新聞を読んでいる人が向いていると思います。

Q起業の魅力は何ですか?

A何ごとも自分で考え、決断し、行動できること。やりたいと思ったことを仕事にできること。
また、さまざまな職業や立場の人との出会いがあることも魅力です。お金の管理や営業など
大変なことも多いけれど、毎日が充実しています。